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【PR】

  

Posted by TI-DA at

2016年08月28日

NIGEL CABOURN NEW COLLECTION。


「変わりゆくもの。
決して変わらないもの。

多くのものを消費し
様々な事を経験した後
ついにたどりつく価値観。

トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を越えて
変わりゆくもの 決して変わらないもの。

ナイジェルケーボン」

イギリスの重鎮、ナイジェルケーボン最新コレクションスタートしました。
定番のホスピタルジャケットをベースに、デニム素材に38%リネンをミックスさせて張りのある風合いに。

ネイビーとオリーブの2色。
軽い着心地も沖縄の秋にピッタリな一着です。

JACKET ¥36,000+TAX
VEST ¥24,000+TAX
以上ナイジェルケーボン

イベントもいよいよ明日18:00まで!
引き続き宜しくお願い致します!

WONDERCUBE
2016
AUTUMN/WINTER
COLLECTION
at RYUBO
2016.8.29(MON)まで。

デパートRYUBO
5階メンズフロア
(下りエスカレーター前)
沖縄県那覇市久茂地1-1-1
**********************
WALLWONDERCUBE

2-12-36 MATSUO,NAHA-CITY
OKINAWA 900-0014 JAPAN
TEL/098-861-3366

+
BEACHSIDE STORE
9-17 MIHAMA,CHATAN-CHO
OKINAWA 904-0115 JAPAN
TEL/098-989-5530  

Posted by WONDERCUBE at 15:45Comments(0)NIGEL CABOURN

2016年06月29日

NIGEL CABOURN UMBRELLA 。


ショールームで一目ぼれした折り畳み傘。

UKブランド”ナイジェルケーボン”から登場。

表面はコーティングを施したUKカモ。
裏はUSカモの通称フロッグスキン。

手にしたときの重厚感、存在感。
共に文句なしの逸品です。

NIGEL CABOURN
UMBRELLA
PRICE¥19,000+TAX

明日6月30日10時~
RYUBO5階イベント会場でご覧いただけます。
宜しくお願い致します。

********

WONDERCUBE
EUROPE BRAND COLLECTION
POP UP SHOP
at RYUBO
2016.6.28(THU)~7.4(MON)

デパートRYUBO
5階メンズフロア
(下りエスカレーター前)
沖縄県那覇市久茂地1-1-1

**********************
WALLWONDERCUBE
2-12-36 MATSUO,NAHA-CITY
OKINAWA 900-0014 JAPAN
TEL/098-861-3366
+
BEACHSIDE STORE
9-17 MIHAMA,CHATAN-CHO
OKINAWA 904-0115 JAPAN
TEL/098-989-5530
  

Posted by WONDERCUBE at 20:04Comments(0)NIGEL CABOURN

2015年02月09日

SPECIAL MIX UTILTY JACKET。


「変わりゆくもの。
決して変わらないもの。

多くのものを消費し
様々な事を経験した後
ついにたどりつく価値観。


トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を越えて
変わりゆくもの 決して変わらないもの。

ナイジェルケーボン。」

最新の2015SPRING ITEMの中でも、個人的に一押しなのがこちらの”SPECIAL MIX UTILTY JACKET"。

作業着、とも称されるユーティリティジャケットですが、本来は英語の意味のように、作業、休憩、戦闘を含めあらゆる状況で万能に着用されたアイテムです。

元々がシンプルなデザインなので、今回は時代の異なる3種類のユーティリティジャケットをミックスしました。胸から上部、その下、最後は左胸のポケットのみです。

通常ですと、ただ単にユニークな組み合わせのデザインという話で終わるとことですが、ナイジェル・ケーボンの製品は、もう一歩を踏みこんでいます。

それは縫製手順。

普通に一着を縫い上げるのではなく、上半分と下半分を縫い終えてから、それぞれを繋げているのです。

つまり、本製品が本当にビンテージで存在したら、という想定です。

本当にビンテージであれば、それぞれのガーメントを叩き切って、つなぎ合わせるという工程を踏んだはずです。

そこにこだわって、本製品はわざわざ手間のかかる工程を経て完成されています。しかし、そのことによって薄っぺらい表面だけのデザインの軽さが払拭されているのです。

これもまた、ナイジェル・ケーボンの製品が持つポテンシャルのひとつです。
NIGEL CABOURN
SPECIAL MIX UTILTY JACKET
PRICE¥28,000+TAX

明日2月10日(火)12時から
那覇ウォールワンダーキューブにて発売開始です!
  

Posted by WONDERCUBE at 20:13Comments(0)NIGEL CABOURN

2014年11月26日

1910s HOSPITAL JACKET。

変わりゆくもの。
決して変わらないもの。

多くのものを消費し
様々な事を経験した後
ついにたどりつく価値観。

トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を越えて
変わりゆくもの 決して変わらないもの。

ナイジェルケーボン。

そのナイジェルケーボンから1910年代のホスピタルジャケットをベースにしたジャケットの紹介。

入院中の傷病兵が一次外出などの際に貸与されたガーメント。

このような性質上、オリジナルのビンテージは傷病に負担をかけないよう優れたアンコンストラクティッドなパターンメイキングと仕様になっている一方で、ファブリックの品質には疑問を持たざるを得ませんでした。

分析の結果、オリジナルはタテが梳毛、ヨコにリサイクルウールを打っていることがわかりました。リサイクルウールとは、ウールの生産段階で出たウールカスを集めて再度紡績したものです。

ドニゴールツイードを思い起こさせますが、両者は全く性質を異にします。ドニゴールツイードは、色に象徴されるように原料をそのまま混ぜ込みます。
しかし、リサイクルウールは、強引に精錬するために紡績油剤を打ちます。結果、バサバサの風合いになります。耐久性にかけるため厚みのある生地にせざるを得なく、繊維にかさ高感がないので空気を含まず、圧縮された、ただ重いだけの生地になります。
オリジナルビンテージは、傷病兵に一時的に支給される貸与品であるため、その用途には必要かつ充分といえますが、そのまま現代に再現することには問題があります。

そこで、本ファブリックはオリジナルファブリックの風合い、タッチ、雰囲気を再現しつつ、着心地と耐久性を全く別物に置き換えることに挑みました。

タテに特殊な剛性を持つ梳毛原料のウール糸を打ち、ファブリック全体の強度の土台としています。
ヨコには英国羊毛をチョイスしました。英国羊毛は繊維にかさ高感が充分にある、つまりナチュラルな反発力によりウール繊維が膨らむパワーがあるため、肉厚にしても軽いファブリックを織り上げることができます。

英国羊毛の優れたかさ高をそのままキープし、撚糸技術を駆使することで、見た目はリサイクルウールに似せることに成功しました。
ビンテージの匂いはそのままに、現代ならではの技術で驚くほど軽い着心地と耐久性を持つ逸品に仕上がりました。

カラーはダークネイビー、ブラック。
ジャケット、ベストのツーピースで登場です!

NIGEL CABOURN
JACKET¥44,000+TAX
VEST¥29,000+TAX

詳細はWEBSHOPからご覧いただけます。
http://www.wondercube.jp/product-list/74

那覇ウォールワンダーキューブにて、好評発売中です(^O^)
  

Posted by WONDERCUBE at 21:03Comments(0)NIGEL CABOURN

2014年07月29日

NIGEL CARBOURN NEW COLLECTION。




ナイジェル・ケーボンは40年以上に渡ってガーメントデザインをしてきましたが、彼の創作するコレクションは、一般的に「ファッション」という言葉が持つ意味とはほとんど一致しません。

彼はトレンドに左右されることなく、ビンテージクロージングや生地、デザインディテールといったものに対する長年に渡る情熱に突き動かされて創作しているためです。
こういった要素が、何年にも渡って彼のクリエイションの基礎となり、そしてまた現在の彼のコレクションの重要な部分を占めてきたのです。


ナイジェル・ケーボンは1967年から1971年までイギリスNORTHUMBRIA UNIVERSITYに在籍し、まだ在学中の最終年に自身のブランドであるCRICKET (のちにNigel Cabournと改名)を立ち上げました。

その当時から現在に至るまで、周りの多くの人々のアドバイスに反して、イギリス北部の拠点から動くことはありませんでしたが、それはその寒くて風の強いイギリス北部の環境は、デザインをする上で大きなインスピレーション源となっているためです。
そして今では数少ないアウターウェアのスペシャリストとして知られるようになったのです。

ナイジェルがこれまで30年以上かけて収集してきたビンテージクロージングは、今では4000点以上にも及ぶ膨大なコレクションになっています。

その中には、レアなイギリス軍のテストサンプルを含む1910-50年代のイギリスを中心としたヨーロッパ、アメリカのミリタリーウェアやワークウェア、そして探検家が着用した貴重な服等が含まれ、自分で世界中から探し出してきたものばかりです。

毎シーズンの彼のコレクションの土台となっているのは、この増え続けているビンテージコレクションであり、決して特定のトレンドや、一般の人達が求めているものに流されて創作している訳ではないのです。

毎シーズン発表する各コレクションがリアルなストーリーや歴史観、そして完成度を元にしていて、それらをまとめて支えているのが最高レベルのクオリティーの高さなのです。

ナイジェルは、現在もNigel Cabournブランドの原動力として活動しており、自分のチームや協力工場、コラボレーションする企業等と協同してコレクションの創作に携わっています。

変わりゆくもの。
決して変わらないもの。

多くのものを消費し
様々な事を経験した後
ついにたどりつく価値観。

トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を越えて
変わりゆくもの 決して変わらないもの。

ナイジェルケーボン。

明日7月30日(水)12時から
那覇ウォールワンダーキューブにて。
発売開始です(^O^)



  

Posted by WONDERCUBE at 17:04Comments(0)NIGEL CABOURN

2014年04月12日

WW2 BRITISH ARMY SHIRT。

NIGEL CABOURN
2014
SPRING/SUMMER COLLECTION!!
START!!

まずは、第二次大戦中に英国陸軍が運用したシャツをベースにし、マドラスチェックを載せた一着。

数種類のマドラスチェックを組み合わせ、クレージーパターンに縫い上げています。
別々の原反からパーツをカットし、縫い上げるため通常のシャツより手間と時間がかかります。

縫製後、色を抜きながら変色させるという特殊加工をかけ、要所要所にヴィンテージ加工をかけています。
最終加工により全体が馴染み、一着のガーメントとしての落ち着きを醸し出しています。

素材はリネン100%のマドラスチェック。
リネンは素早く汗を吸収し、外部に放出します。
適度な堅さは布地と皮膚の間に隙間をつくり、空気を循環させます。
また、熱伝統率が高いのも大きな特徴です。
皮膚の熱を取り込み、外気に逃がします。

まさにこれからの時期にばっちりな1着です。

SHIRT
¥24,000(+TAX)

本日那覇WALLWONDERCUBEにて、発売開始です!
  

Posted by WONDERCUBE at 15:45Comments(0)NIGEL CABOURN

2014年03月16日

NIGEL CABOURN CLUTCH BAG!!


極めて特殊な設計が施されたデニム生地。
インディゴとオリーブで基本設計を変えるこだわり。
インディゴは縦糸に6番、7番、8番の異番手をランダムにかけています。
これを力織機で織ることで、見事な凹凸、ナチュラルな揺らぎのある表情出現しています。

















そのデニム生地を使用したクラッチバックの登場です!
ヒットの予感(^O^)

CLUTCH BAG
各PRICE6,800(+TAX)



















変わりゆくもの。
決して変わらないもの。

多くのものを消費し
様々な事を経験した後
ついにたどりつく価値観。

トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を越えて
変わりゆくもの 決して変わらないもの。

ナイジェルケーボン。

宜しくお願いたします!

WALL WONDERCUBE
098-861-3366  

Posted by WONDERCUBE at 14:49Comments(0)NIGEL CABOURN

2014年03月15日

NIGEL CARBOURN HORIZONTAL STRIPE SHIRT。

春夏の定番素材、ピンポイントオックスで柄をきったオリジナルファブリック。
縦糸に対し、一定のピッチで異なった柄を形成するよう横を織り上げています。

HORIZONTAL STRIPE SHIRT
PRICE¥24,000(+TAX)

変わりゆくもの。
決して変わらないもの。

多くのものを消費し
様々な事を経験した後
ついにたどりつく価値観。

トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を越えて
変わりゆくもの 決して変わらないもの。

ナイジェルケーボン。

最新コレクション発売開始です!

WALL WONDERCUBE
098-861-3366  

Posted by WONDERCUBE at 20:37Comments(0)NIGEL CABOURN

2014年01月12日

NIGEL CARBOURN2014SPRING/SUMMER。

変わりゆくもの。
決して変わらないもの。

多くのものを消費し
様々な事を経験した後
ついにたどりつく価値観。

トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を越えて
変わりゆくもの 決して変わらないもの。

ナイジェルケーボン。

1950年生まれの英国人ファッションデザイナー、ナイジェル・ケーボン氏が自らの名前を冠したこだわりのアパレルブランド〈Nigel Cabourn/ナイジェル・ケーボン〉。
30年以上かけてビンテージクロージングを収集し、今では4000点以上にも及ぶアーカイブコレクションを有しています。
毎シーズンの彼のコレクションの土台となっているのは、この増え続けているビンテージコレクションであり、決して特定のトレンドや、一般の人達が求めているものに流されて創作している訳ではないのです。
毎シーズン発表する各コレクションがリアルなストーリーや歴史観、そして完成度を元にしていて、それらをまとめて支えているのが最高レベルのクオリティーの高さなのです。

そのナイジェルケーボンの最新コレクションは2月上旬発売開始です!



ナイジェル氏に会うということで、いつも以上に毛先を遊ばしているアカモリタカ。(笑)
本年も宜しくお願いたします(^O^)   

Posted by WONDERCUBE at 20:38Comments(0)NIGEL CABOURN

2013年10月05日

雨の日に踊れる機能美オールスター。

台風の中の営業。
アカモリタカはWEBSHOPの対応に追われていますが、私は手が空いているので情報を発信し続けます(笑

今日の日にピッタリな商品のご紹介!
LEON10月号に掲載されていた
“これぞ、雨の日に踊れる機能美オールスター”
の見出しで反響の多いナイジェルケーボン×コンバースのスペシャルコラボレーションスニーカー。














本日(10月5日)付で
NATOGREEN
8,5(27cm)
9(27,5cm)
9,5(28cm)
10,5(29cm)











NAVY BLACK
8(26,5cn)
8,5(27cm)
9,5(28cm)
10,5(29cm)
の在庫がございます。











某雑誌には話題のITEMランキングで2位と掲載されていました。
では1位が何か?気になりますが、そこにはふれません(笑

価格は16,800(TAXIN)
全国送料無料です!

詳細はWEBSHOPからご覧いただけます!
http://www.wondercube.jp/product-list/74

心をこめて配送させて頂きます!

調子が良ければ、おすすめ商品紹介!
あと2回はアップします(笑
お付き合いください(^o^)m(__)m  

Posted by WONDERCUBE at 15:52Comments(0)NIGEL CABOURN

2013年09月18日

ナイジェルケーボン×コンバースコラボレーションスニーカー!


様々な媒体で特集されている、発売日を2週間後に控えた話題作。
いよいよ本日9月18日全国一斉発売開始です!

米国で誕生したブランド、コンバースと英国のデザイナー、ナイジェル・ケーボンのコラボレーションが実現です。











デザイン上の大きな特徴としては、まず過酷なミリタリーのトレーニングに対応するため、つま先が強化されています。















最上部のハトメはベースになったビンテージ同様にDカンに変更しています。 Dカンはハトメに比べて、シューレースの自由度が高いので、素早い着脱を可能にしています。














そして最大の特徴は、戦時中落水したパイロットの生存率を0%から80%に引き上げた英国軍事素材、英国の誇る超高密度コットン素材であるベンタイルを使用している事です。
綿を超高密度に織り上げたベンタイルを使用する事で、脅威的な撥水性を実現。












一目で通常のコンバースのオールスターとは違う顔は、ナイジェル氏ならではのアレンジとなっております。

サイズは全サイズご用意。
8(26.5cm),8.5(27cm),9(27.5cm),9.5(28cm),10.5(29cm)











カラーは
NATOグリーン、ブラックネイビーの2色。

価格は¥16,800(TAXIN)です。

商品詳細はWEBSHOPからもご覧いただけます!
http://www.wondercube.jp/product-list/74

宜しくお願いたします!
  

Posted by WONDERCUBE at 10:09Comments(0)NIGEL CABOURN

2013年09月13日

ナイジェルケーボン×レッドウィングWネームブーツ

約一年ぶりにあの名作が届きました!
ナイジェルケーボン×レッドウィングWネームブーツ。
前回、お探しで手に入れられなかった皆様!

本日9月13日18時~
店頭、WEBSHOPでもご購入いただけます。

ナイジェルケーボン×レッドウィング
Wネームブーツ
PRICE¥49,875(TAXIN)

詳細はこちらからご覧いただけます!
http://www.wondercube.jp/product-list/74









また今回も、レッドウィング初のWネームへ至った経緯、商品特徴を改めてお知らせいたします。
かなりの長文なのでご興味のある方!お付き合いください(^^

<コラボレーションのきっかけと商品の特徴>
事の発端はナイジェルが第一次世界大戦当時の英国軍のビンテージコンバットブーツを見つけた事に始まります。
100年前のものとは思えない良好なコンディションで見つかったそのブーツはナイジェルの心をとらえました。
過酷な用途を想定され、丁寧に、高いクオリティで作られたそのブーツを、今日の靴として再現したいという思いが彼の中で強まってきました。

そのブーツを基に、それが持つ本来の美点を最大限生かした靴を今日作る事ができるメーカーを考えた場合に、まずレッド・ウィングをおいて他にはない。ナイジェルはそう考えました。
レッド・ウィングがアメリカのワークの現場に向けて、極めて耐久性に富む、同時に快適さを損なわない、高い品質の靴を、旧来の製法を頑なに守りつつ製造し続けているからです。

ナイジェルとレッド・ウィングは長年一貫して、各々の分野は多少違っても、その分野のヘリテージを深く掘り下げ、光を当て、ディティールと総合的なクオリティに妥協を許さぬ姿勢において共通点が多く、相互へのリスペクトを持っています。
これを通して、両社は親しい関係を続けており、ヨーロッパでは一部の販売網やショールームを共有していますが、定番を核とするレッド・ウィングの商品戦略もあり、コラボレーションの話に至る事はありませんでした。
が、このプロジェクトへのナイジェルの情熱はレッド・ウィングをして、今までにないレベルの他ブランドとのコラボレーションに踏み切らせたのです。

今回、ナイジェル・ケーボンがレッド・ウィングとコラボレートしたブーツの第一の特徴はシューラスト(木型)です。
このブーツには1960年代後半を最後にレッド・ウィングには使用されていなかったマンソンラストが使用されているのです。

1912年、マンソン博士がワシントンの陸軍学校の軍隊衛生学の教授として就任していたとき、歩兵部隊用ブーツの為に開発したラストがマンソンラストです。
彼は4年の歳月をかけて、約二千人もの兵士の足を調べ、数千足の靴のフィッティングについて調査して、このマンソンラストを完成させました。
その後ミリタリーブーツのラストとして正式採用され続け、現在でも一部のミリタリーブーツに使用されています。

マンソンラストの最大の特徴は、足の指先の並びに沿うように造られたつま先部の形状にあります。
つま先部の中心から親指にかけて大きく膨らむように造られたこのラストは、足先を強く締め付けることがありません。
外反母趾やハンマートゥといった、靴が足に正しくフィットしていないことが原因となる病気が起こりにくい形状となります。

また、マンソンラストは、デッドスペースを無くすべく、つま先の長さを最大限短くすることで、ソールや中底、アッパーレレザー等の余分な浪費を防ぎ、靴を軽量化することも考慮されています。このようにマンソンラストは見た目の美しさよりも、兵士達の足を守ると共に、戦場で求められる機能性を最優先に、その設計を考えぬかれたラストです。

第一次、第二次の両世界大戦においてミリタリーブーツを製造しマンソンラストを自社工場に保有していたレッド・ウィングは、このマンソンラストをワークブーツにも採用していました。
ワークブーツとミリタリーブーツはどちらも足を保護することを最優先に考えてつくれられます。
そのため、ミリタリーブーツ用のマンソンラストは、ワーカー達にも広く受けいれられ、数多くのワークブーツに使用されていました。
1928年のカタログでは半数以上がマンソンラストでワークブーツが造られ、レッド・ウィングの往年の名作である、ビリーブーツもマンソンラストを使用して造られていましたが1960年代を最後に使用されていませんでした。

ラスト以外にもこのブーツにはユニークな特徴があります。

このブーツにはナイジェルが選んだアーミーグリーンのハリスツィードのライニングが施されているのです。
ハリスツイードは極めて明確な特色を持ち、世界中で高く評価されていますが、残念ながらその「見た目」だけが取り沙汰されているケースは少なくありません。
このファブリックの特徴のひとつにケンプが意図的に織り込まれている、という点があります。
これについて、「粗野な風合い出しのため」などと説明されている記事がありますが、厳密に言えばこれは正しくありません。
確かにそのとおりの風合いを持ちますが、それは後から付与された機能美のような要素であり、ケンプが織り込まれた最大の要因は耐久性の確保にあります。
ケンプは染色困難である事と同時に縮絨が効きません。これにより、ピリングの発生とそれに伴う繊維の脱落を防止します。
ブラックフェイス種羊毛の持つ性質とケンプの持つ特殊性の相乗効果により対摩擦強度が飛躍的にアップし、ファブリックそのものの剛性が確保されるのです。
「親子三代」にわたって着続ける事のできる秘密の一端はここにあります。
ガーメント以上に酷使される事も予測されるブーツのライニングに英国伝統のハリスツイードを選択した理由のひとつです。

ミッドソールには、アウトソール用に造られたフルベジタブルタンドレザーを使用しています。レッド・ウィング・オリジナルのケミガムコルクソールと組み合わせて使用することで、アウトソールを二重に使用した頑強な造りとなっています。
コルク・ソールは、20世紀中頃から80年代にかけてワークブーツの靴底として最も一般的なもののひとつでした。
樹脂にコルク片を混ぜて軽量性とグリップ性を高めたものです。現在ではウレタンやAVA等の新たな軽量素材が開発され、コルク・ソールを使用した商品も減少。
しかしニトリル・コルク・ソール、ケミガム・コルク・ソールの主素材であるニトリルゴムは自動車部品のオイルシート等にも使われる程高い耐油性があり、油田地帯で働くワーカー達に最も適したソールとして採用されています。その重量感ある二トリルゴムの軽量化をはかるため、現在でもコルクを混入したソールを使用し続けています。

アッパー・レザーには、ナイジェルが所有する英国軍のビンテージブーツに最も近いレザーをレッド・ウィング社の子会社のタンナーに造ってもらいました。
オイルを含んだラフアウトレザーです。
ラフアウトレザーとは通常は靴の外側にする革の銀面を、靴の内側にして使用する革のことです。
このように内外を逆に使用することで、靴の外側に傷がついても内側にある銀面には傷がつかないため、浸水しにくい靴となります。デザインよりもまず、アウトドアでのヘビーデューティーな用途を考慮された結果なのです。

シューレースを通すアイレット(ハトメ)はライニングに合わせてアーミーグリーンのものを選びました。アイレットのサイズはレッド・ウィング社で通常使用している中でも最大のものにしました。
これは特別に太いレザーのシューレースを合わせるためです。ライニング、アイレットに合わせて選ばれた深いグリーンのレザーシューレースは、太く頑丈なもので、レッド・ウィング社のワーク市場向けの耐久テストに合格しています。

この耐久テストは、レザー、コットンなどの天然素材の強度を超えた耐久性を求めており、通常はナイロンなどの化学繊維でなければパスする事はありません。
今回、ナイジェルが選んだ特別に太いレザーのシューレースは、驚いた事にこのテストをパスしました。その分、このシューレースが馴染んで、ブーツの紐がスムーズに結べるようになるには時間を要しますが。

このようにこのブーツにはレッド・ウィングのもつポテンシャルがナイジェルによって見事に引き出されています。ナイジェルがミリタリー・ワーク・アウトドア分野に持つ深い造詣と、レッド・ウィングの100年余りのヘリテージが融合したブーツだと言えます。

最後に、余談ですが、マンソン博士は、1923年の関東大震災のとき、アメリカ医療救援機構の将軍として日本へ派遣されています。
甚大な被害を受けた東京において、彼達が行った救援活動は数多くの犠牲者を救ったものと思います。
彼はこの活動において、日本の政府から勲章を授かりました。
また、第二次世界大戦においてもマンソンは多大な功績を残し、英国軍からも勲章を授かっています。   

Posted by WONDERCUBE at 17:09Comments(0)NIGEL CABOURN

2013年09月02日

NIGEL CARBOURN×CONVERSE


様々な媒体で特集されている、発売日を2週間後に控えた話題作。
本日から先行予約受け付けております!

米国で誕生したブランド、コンバースと英国のデザイナー、ナイジェル・ケーボンのコラボレーションが実現です。











デザイン上の大きな特徴としては、まず過酷なミリタリーのトレーニングに対応するため、つま先が強化されています。















最上部のハトメはベースになったビンテージ同様にDカンに変更しています。 Dカンはハトメに比べて、シューレースの自由度が高いので、素早い着脱を可能にしています。














そして最大の特徴は、戦時中落水したパイロットの生存率を0%から80%に引き上げた英国軍事素材、英国の誇る超高密度コットン素材であるベンタイルを使用している事です。
綿を超高密度に織り上げたベンタイルを使用する事で、脅威的な撥水性を実現。












一目で通常のコンバースのオールスターとは違う顔は、ナイジェル氏ならではのアレンジとなっております。

サイズは全サイズご用意。
8(26.5cm),8.5(27cm),9(27.5cm),9.5(28cm),10.5(29cm)












カラーは
NATOグリーン、ブラックネイビーの2色。

価格は¥16,800(TAXIN)です。

予約、商品詳細はWEBSHOPからもご覧いただけます!
http://www.wondercube.jp/product-list/74

販売数量が限られておりますので、ナイジェルファン、コンバースファンの皆様!
よろしくお願いたします!  

Posted by WONDERCUBE at 16:04Comments(0)NIGEL CABOURN

2013年08月28日

BRITISH OFFICERS SHIRT


糸の紡績から計算すると一枚の完成までに約半年。

イギリスでは実現できない、とりわけヨーロッパでは生産できない日本生産のクオリティー、耐久性の高い素材を糸の段階からオリジナルで開発しているナイジェル・ケーボンの定番スタイルをベースになっているブリテッィッシュ・オフィサーズシャツ。

最大の特徴は、オリジナルで製織されているファブリックで、タテ糸には毛羽が少なく、しなやかな肌触り、強靭で光沢のある撚糸されたコーマ糸を使用。
ヨコ糸には太番の糸を使用することで、ファブリック全体に厚みをだしてます。

これらの優れた素材を1920年代のフレンチワークに使用されてるオックス組織の密度を現代によみがえらすなど、緻密な製織がされてます。

またファブリックの縮みを抑えたり、表面に光沢を与え、ハリ感を付与するといった加工を施しておらず、上質なファブリックが持つナチュラルな光沢、ナチュラルな風合いを放っています。

NIGEL CABOURN
BRITISH OFFICERS SHIRT
PRICE\19,950(TAXIN)

変わりゆくもの。決して変わらないもの。

多くのものを消費し
様々な事を経験した後
ついにたどりつく価値観。

トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を越えて
変わりゆくもの 決して変わらないもの。

ナイジェルケーボン。

詳細はWEBSHOPから。
本日8月29日(水)21時~発売開始です!
http://www.wondercube.jp/product-list/74
宜しくお願いたします(^^)  

Posted by WONDERCUBE at 17:57Comments(0)NIGEL CABOURN

2013年08月25日

NIGEL CABOURN2013AUTUMN/WINTER!!


多くの物を消費し
様々な経験をした後
ついにたどり着く価値観

トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を超えて

変わりゆくもの 決して変わらないもの
本物を求め続ける全ての男達のために
            ナイジェルケーボン

NIGEL CABOURN
2013 AUTUMN/WINTER COLLECTION!!!!
START!!!  

Posted by WONDERCUBE at 16:24Comments(0)NIGEL CABOURN

2013年06月03日

ナイジェルケーボンのこだわり。

麻のマドラスチェックをクレージーパターンに仕立てたシャツ。

春夏の素材として周知されているリネンですが、その理由はいくつかあります。
先ず、熱伝導率に優れている点です。
つまり着用した際に体の熱を素早く吸収し、外気側へ放出します。
この熱伝導の高さは、他の天然素材のみならず、現代の合繊素材も及ばないと言われています。

次に適度な硬さです。
これがいわゆる「しゃり感」をもたらします。
肌にべったりと密着せず、適度な隙間を繰り返し形成するため冷感をもたらせます。
麻というとゴワゴワしたりチクチクしたりするイメージがありますが、それは3種類の麻を混同してしまっているからです。
ヘンプやジュートにはそうした要素もございますが、リネンは程良い堅さとしなやかな肌触りを合わせもっております。

またリネンは吸湿性に優れています。
この秘密は繊維断面の中空孔にあります。
ルーメンと呼ばれる楕円形の中空孔が皮膚の汗を瞬時に取り込むのです。
取り込んだ水分は繊維表面から速やかに発散を開始します。
ルーメンは水分の発散と同調して閉じられているので、繊維自体がべたつかずドライな肌触りをキープし続けます。

さらにリネンは、強度に優れています。
繰り返しの選択にもよく耐え、汚れが落ちやすいという性質ももっています。
このような要素により、リネンの多くは春夏シーズンに使われます。
また、高温多湿の地域に対応するため今回は薄い平織りの生地に仕上げております。

本製品は、そうした麻のマドラスチェックに、日本で唯一の技術を誇るビンテージ加工をかけて、さらに特別な工程を2つ追加し作成しました。
それが、この希少なスペシャルフィニッシュマドラスチェックシャツです。
また同素材のベストもご用意しております。

NIGEL CABOURN
SHIRT
PRICE¥23,100(TAXIN)
VEST
PRICE¥23,100(TAXIN)

詳細はこちらからご覧いただけます。
http://www.wondercube.jp/product-list/74

変わりゆくもの 決して変わらないもの。
本物を求め続ける住めての男たちのために。
----------------ナイジェルケーボン。

全てのナイジェルファンの皆様!
宜しくお願いたします。  

Posted by WONDERCUBE at 11:54Comments(0)NIGEL CABOURN

2013年02月09日

NIGEL CARBOURN2013SPRING/SUMMER。

変わりゆくもの。決して変わらないもの。

多くのものを消費し
様々な事を経験した後
ついにたどりつく価値観。

トレンドや気分次第で揺らぐ嗜好を越えて
変わりゆくもの 決して変わらないもの。

ナイジェルケーボン。

1950年生まれの英国人ファッションデザイナー、ナイジェル・ケーボン氏が自らの名前を冠したこだわりのアパレルブランド〈Nigel Cabourn/ナイジェル・ケーボン〉。
30年以上かけてビンテージクロージングを収集し、今では4000点以上にも及ぶアーカイブコレクションを有しています。
毎シーズンの彼のコレクションの土台となっているのは、この増え続けているビンテージコレクションであり、決して特定のトレンドや、一般の人達が求めているものに流されて創作している訳ではないのです。
毎シーズン発表する各コレクションがリアルなストーリーや歴史観、そして完成度を元にしていて、それらをまとめて支えているのが最高レベルのクオリティーの高さなのです。

そのナイジェルケーボンの最新コレクションの登場です!

明日2月10日(日)12時~
発売開始となります!

宜しくお願いたします。


  

Posted by WONDERCUBE at 19:49Comments(0)NIGEL CABOURN

2012年10月02日

NIGEL CARBOURN×REDWINGお探しだった皆様へ。

ナイジェルケーボン×レッドウィングWネームブーツ。
お探しで手に入れられなかった皆様!

1点だけではございますが、商品に空きが出ました。
カラーはブラウン、サイズは7です。
本日10月2日13時ジャスト~WEBSHOPでもご購入いただけます。
もちろん店頭、お電話でも対応させていただきます。
1足のみではございますが宜しくお願いたします!

ナイジェルケーボン×レッドウィング
Wネームブーツ
PRICE¥49,875(TAXIN)

詳細、ご注文はこちらからご覧いただけます。
http://www.wondercube.jp/product-list/74

また今回話題のレッドウィング初のWネームへ至った経緯、商品特徴を改めてお知らせいたします。
かなりの長文なのでご興味のある方!お付き合いください(^^


<コラボレーションのきっかけと商品の特徴>
事の発端はナイジェルが第一次世界大戦当時の英国軍のビンテージコンバットブーツを見つけた事に始まります。
100年前のものとは思えない良好なコンディションで見つかったそのブーツはナイジェルの心をとらえました。
過酷な用途を想定され、丁寧に、高いクオリティで作られたそのブーツを、今日の靴として再現したいという思いが彼の中で強まってきました。

そのブーツを基に、それが持つ本来の美点を最大限生かした靴を今日作る事ができるメーカーを考えた場合に、まずレッド・ウィングをおいて他にはない。ナイジェルはそう考えました。
レッド・ウィングがアメリカのワークの現場に向けて、極めて耐久性に富む、同時に快適さを損なわない、高い品質の靴を、旧来の製法を頑なに守りつつ製造し続けているからです。

ナイジェルとレッド・ウィングは長年一貫して、各々の分野は多少違っても、その分野のヘリテージを深く掘り下げ、光を当て、ディティールと総合的なクオリティに妥協を許さぬ姿勢において共通点が多く、相互へのリスペクトを持っています。
これを通して、両社は親しい関係を続けており、ヨーロッパでは一部の販売網やショールームを共有していますが、定番を核とするレッド・ウィングの商品戦略もあり、コラボレーションの話に至る事はありませんでした。
が、このプロジェクトへのナイジェルの情熱はレッド・ウィングをして、今までにないレベルの他ブランドとのコラボレーションに踏み切らせたのです。

今回、ナイジェル・ケーボンがレッド・ウィングとコラボレートしたブーツの第一の特徴はシューラスト(木型)です。
このブーツには1960年代後半を最後にレッド・ウィングには使用されていなかったマンソンラストが使用されているのです。

1912年、マンソン博士がワシントンの陸軍学校の軍隊衛生学の教授として就任していたとき、歩兵部隊用ブーツの為に開発したラストがマンソンラストです。
彼は4年の歳月をかけて、約二千人もの兵士の足を調べ、数千足の靴のフィッティングについて調査して、このマンソンラストを完成させました。
その後ミリタリーブーツのラストとして正式採用され続け、現在でも一部のミリタリーブーツに使用されています。

マンソンラストの最大の特徴は、足の指先の並びに沿うように造られたつま先部の形状にあります。
つま先部の中心から親指にかけて大きく膨らむように造られたこのラストは、足先を強く締め付けることがありません。
外反母趾やハンマートゥといった、靴が足に正しくフィットしていないことが原因となる病気が起こりにくい形状となります。

また、マンソンラストは、デッドスペースを無くすべく、つま先の長さを最大限短くすることで、ソールや中底、アッパーレレザー等の余分な浪費を防ぎ、靴を軽量化することも考慮されています。このようにマンソンラストは見た目の美しさよりも、兵士達の足を守ると共に、戦場で求められる機能性を最優先に、その設計を考えぬかれたラストです。

第一次、第二次の両世界大戦においてミリタリーブーツを製造しマンソンラストを自社工場に保有していたレッド・ウィングは、このマンソンラストをワークブーツにも採用していました。
ワークブーツとミリタリーブーツはどちらも足を保護することを最優先に考えてつくれられます。
そのため、ミリタリーブーツ用のマンソンラストは、ワーカー達にも広く受けいれられ、数多くのワークブーツに使用されていました。
1928年のカタログでは半数以上がマンソンラストでワークブーツが造られ、レッド・ウィングの往年の名作である、ビリーブーツもマンソンラストを使用して造られていましたが1960年代を最後に使用されていませんでした。

ラスト以外にもこのブーツにはユニークな特徴があります。

このブーツにはナイジェルが選んだアーミーグリーンのハリスツィードのライニングが施されているのです。
ハリスツイードは極めて明確な特色を持ち、世界中で高く評価されていますが、残念ながらその「見た目」だけが取り沙汰されているケースは少なくありません。
このファブリックの特徴のひとつにケンプが意図的に織り込まれている、という点があります。
これについて、「粗野な風合い出しのため」などと説明されている記事がありますが、厳密に言えばこれは正しくありません。
確かにそのとおりの風合いを持ちますが、それは後から付与された機能美のような要素であり、ケンプが織り込まれた最大の要因は耐久性の確保にあります。
ケンプは染色困難である事と同時に縮絨が効きません。これにより、ピリングの発生とそれに伴う繊維の脱落を防止します。
ブラックフェイス種羊毛の持つ性質とケンプの持つ特殊性の相乗効果により対摩擦強度が飛躍的にアップし、ファブリックそのものの剛性が確保されるのです。
「親子三代」にわたって着続ける事のできる秘密の一端はここにあります。
ガーメント以上に酷使される事も予測されるブーツのライニングに英国伝統のハリスツイードを選択した理由のひとつです。

ミッドソールには、アウトソール用に造られたフルベジタブルタンドレザーを使用しています。レッド・ウィング・オリジナルのケミガムコルクソールと組み合わせて使用することで、アウトソールを二重に使用した頑強な造りとなっています。
コルク・ソールは、20世紀中頃から80年代にかけてワークブーツの靴底として最も一般的なもののひとつでした。
樹脂にコルク片を混ぜて軽量性とグリップ性を高めたものです。現在ではウレタンやAVA等の新たな軽量素材が開発され、コルク・ソールを使用した商品も減少。
しかしニトリル・コルク・ソール、ケミガム・コルク・ソールの主素材であるニトリルゴムは自動車部品のオイルシート等にも使われる程高い耐油性があり、油田地帯で働くワーカー達に最も適したソールとして採用されています。その重量感ある二トリルゴムの軽量化をはかるため、現在でもコルクを混入したソールを使用し続けています。

アッパー・レザーには、ナイジェルが所有する英国軍のビンテージブーツに最も近いレザーをレッド・ウィング社の子会社のタンナーに造ってもらいました。
オイルを含んだラフアウトレザーです。
ラフアウトレザーとは通常は靴の外側にする革の銀面を、靴の内側にして使用する革のことです。
このように内外を逆に使用することで、靴の外側に傷がついても内側にある銀面には傷がつかないため、浸水しにくい靴となります。デザインよりもまず、アウトドアでのヘビーデューティーな用途を考慮された結果なのです。

シューレースを通すアイレット(ハトメ)はライニングに合わせてアーミーグリーンのものを選びました。アイレットのサイズはレッド・ウィング社で通常使用している中でも最大のものにしました。
これは特別に太いレザーのシューレースを合わせるためです。ライニング、アイレットに合わせて選ばれた深いグリーンのレザーシューレースは、太く頑丈なもので、レッド・ウィング社のワーク市場向けの耐久テストに合格しています。

この耐久テストは、レザー、コットンなどの天然素材の強度を超えた耐久性を求めており、通常はナイロンなどの化学繊維でなければパスする事はありません。
今回、ナイジェルが選んだ特別に太いレザーのシューレースは、驚いた事にこのテストをパスしました。その分、このシューレースが馴染んで、ブーツの紐がスムーズに結べるようになるには時間を要しますが。

このようにこのブーツにはレッド・ウィングのもつポテンシャルがナイジェルによって見事に引き出されています。ナイジェルがミリタリー・ワーク・アウトドア分野に持つ深い造詣と、レッド・ウィングの100年余りのヘリテージが融合したブーツだと言えます。

最後に、余談ですが、マンソン博士は、1923年の関東大震災のとき、アメリカ医療救援機構の将軍として日本へ派遣されています。
甚大な被害を受けた東京において、彼達が行った救援活動は数多くの犠牲者を救ったものと思います。
彼はこの活動において、日本の政府から勲章を授かりました。
また、第二次世界大戦においてもマンソンは多大な功績を残し、英国軍からも勲章を授かっています。  

Posted by WONDERCUBE at 12:57Comments(0)NIGEL CABOURN

2012年09月21日

出荷待ちのブーツたち。。。。。

ナイジェルケーボン×レッドウィングWネームブーツ。
お問い合わせ、ご注文頂きました皆様!
ありがとうございます!!!!
そして大変お待たせしております!!!!

只今一足一足丁寧に発送作業をしておりますので、あと数日お手元に届くまで楽しみにお待ちください!

尚、弊社入荷分全て予約完売してしまいましたが、万が一キャンセルが出た場合、改めてお知らせさせていただきます。
沢山のお問い合わせありがとうございました!!!!

また今回話題のレッドウィング初のWネームへ至った経緯、商品特徴を改めてお知らせいたします。
かなりの長文なのでご興味のある方!お付き合いください(^^

<コラボレーションのきっかけと商品の特徴>
事の発端はナイジェルが第一次世界大戦当時の英国軍のビンテージコンバットブーツを見つけた事に始まります。
100年前のものとは思えない良好なコンディションで見つかったそのブーツはナイジェルの心をとらえました。
過酷な用途を想定され、丁寧に、高いクオリティで作られたそのブーツを、今日の靴として再現したいという思いが彼の中で強まってきました。

そのブーツを基に、それが持つ本来の美点を最大限生かした靴を今日作る事ができるメーカーを考えた場合に、まずレッド・ウィングをおいて他にはない。ナイジェルはそう考えました。
レッド・ウィングがアメリカのワークの現場に向けて、極めて耐久性に富む、同時に快適さを損なわない、高い品質の靴を、旧来の製法を頑なに守りつつ製造し続けているからです。

ナイジェルとレッド・ウィングは長年一貫して、各々の分野は多少違っても、その分野のヘリテージを深く掘り下げ、光を当て、ディティールと総合的なクオリティに妥協を許さぬ姿勢において共通点が多く、相互へのリスペクトを持っています。
これを通して、両社は親しい関係を続けており、ヨーロッパでは一部の販売網やショールームを共有していますが、定番を核とするレッド・ウィングの商品戦略もあり、コラボレーションの話に至る事はありませんでした。
が、このプロジェクトへのナイジェルの情熱はレッド・ウィングをして、今までにないレベルの他ブランドとのコラボレーションに踏み切らせたのです。

今回、ナイジェル・ケーボンがレッド・ウィングとコラボレートしたブーツの第一の特徴はシューラスト(木型)です。
このブーツには1960年代後半を最後にレッド・ウィングには使用されていなかったマンソンラストが使用されているのです。

1912年、マンソン博士がワシントンの陸軍学校の軍隊衛生学の教授として就任していたとき、歩兵部隊用ブーツの為に開発したラストがマンソンラストです。
彼は4年の歳月をかけて、約二千人もの兵士の足を調べ、数千足の靴のフィッティングについて調査して、このマンソンラストを完成させました。
その後ミリタリーブーツのラストとして正式採用され続け、現在でも一部のミリタリーブーツに使用されています。

マンソンラストの最大の特徴は、足の指先の並びに沿うように造られたつま先部の形状にあります。
つま先部の中心から親指にかけて大きく膨らむように造られたこのラストは、足先を強く締め付けることがありません。
外反母趾やハンマートゥといった、靴が足に正しくフィットしていないことが原因となる病気が起こりにくい形状となります。

また、マンソンラストは、デッドスペースを無くすべく、つま先の長さを最大限短くすることで、ソールや中底、アッパーレレザー等の余分な浪費を防ぎ、靴を軽量化することも考慮されています。このようにマンソンラストは見た目の美しさよりも、兵士達の足を守ると共に、戦場で求められる機能性を最優先に、その設計を考えぬかれたラストです。

第一次、第二次の両世界大戦においてミリタリーブーツを製造しマンソンラストを自社工場に保有していたレッド・ウィングは、このマンソンラストをワークブーツにも採用していました。
ワークブーツとミリタリーブーツはどちらも足を保護することを最優先に考えてつくれられます。
そのため、ミリタリーブーツ用のマンソンラストは、ワーカー達にも広く受けいれられ、数多くのワークブーツに使用されていました。
1928年のカタログでは半数以上がマンソンラストでワークブーツが造られ、レッド・ウィングの往年の名作である、ビリーブーツもマンソンラストを使用して造られていましたが1960年代を最後に使用されていませんでした。

ラスト以外にもこのブーツにはユニークな特徴があります。

このブーツにはナイジェルが選んだアーミーグリーンのハリスツィードのライニングが施されているのです。
ハリスツイードは極めて明確な特色を持ち、世界中で高く評価されていますが、残念ながらその「見た目」だけが取り沙汰されているケースは少なくありません。
このファブリックの特徴のひとつにケンプが意図的に織り込まれている、という点があります。
これについて、「粗野な風合い出しのため」などと説明されている記事がありますが、厳密に言えばこれは正しくありません。
確かにそのとおりの風合いを持ちますが、それは後から付与された機能美のような要素であり、ケンプが織り込まれた最大の要因は耐久性の確保にあります。
ケンプは染色困難である事と同時に縮絨が効きません。これにより、ピリングの発生とそれに伴う繊維の脱落を防止します。
ブラックフェイス種羊毛の持つ性質とケンプの持つ特殊性の相乗効果により対摩擦強度が飛躍的にアップし、ファブリックそのものの剛性が確保されるのです。
「親子三代」にわたって着続ける事のできる秘密の一端はここにあります。
ガーメント以上に酷使される事も予測されるブーツのライニングに英国伝統のハリスツイードを選択した理由のひとつです。

ミッドソールには、アウトソール用に造られたフルベジタブルタンドレザーを使用しています。レッド・ウィング・オリジナルのケミガムコルクソールと組み合わせて使用することで、アウトソールを二重に使用した頑強な造りとなっています。
コルク・ソールは、20世紀中頃から80年代にかけてワークブーツの靴底として最も一般的なもののひとつでした。
樹脂にコルク片を混ぜて軽量性とグリップ性を高めたものです。現在ではウレタンやAVA等の新たな軽量素材が開発され、コルク・ソールを使用した商品も減少。
しかしニトリル・コルク・ソール、ケミガム・コルク・ソールの主素材であるニトリルゴムは自動車部品のオイルシート等にも使われる程高い耐油性があり、油田地帯で働くワーカー達に最も適したソールとして採用されています。その重量感ある二トリルゴムの軽量化をはかるため、現在でもコルクを混入したソールを使用し続けています。

アッパー・レザーには、ナイジェルが所有する英国軍のビンテージブーツに最も近いレザーをレッド・ウィング社の子会社のタンナーに造ってもらいました。
オイルを含んだラフアウトレザーです。
ラフアウトレザーとは通常は靴の外側にする革の銀面を、靴の内側にして使用する革のことです。
このように内外を逆に使用することで、靴の外側に傷がついても内側にある銀面には傷がつかないため、浸水しにくい靴となります。デザインよりもまず、アウトドアでのヘビーデューティーな用途を考慮された結果なのです。

シューレースを通すアイレット(ハトメ)はライニングに合わせてアーミーグリーンのものを選びました。アイレットのサイズはレッド・ウィング社で通常使用している中でも最大のものにしました。
これは特別に太いレザーのシューレースを合わせるためです。ライニング、アイレットに合わせて選ばれた深いグリーンのレザーシューレースは、太く頑丈なもので、レッド・ウィング社のワーク市場向けの耐久テストに合格しています。

この耐久テストは、レザー、コットンなどの天然素材の強度を超えた耐久性を求めており、通常はナイロンなどの化学繊維でなければパスする事はありません。
今回、ナイジェルが選んだ特別に太いレザーのシューレースは、驚いた事にこのテストをパスしました。その分、このシューレースが馴染んで、ブーツの紐がスムーズに結べるようになるには時間を要しますが。

このようにこのブーツにはレッド・ウィングのもつポテンシャルがナイジェルによって見事に引き出されています。ナイジェルがミリタリー・ワーク・アウトドア分野に持つ深い造詣と、レッド・ウィングの100年余りのヘリテージが融合したブーツだと言えます。

最後に、余談ですが、マンソン博士は、1923年の関東大震災のとき、アメリカ医療救援機構の将軍として日本へ派遣されています。
甚大な被害を受けた東京において、彼達が行った救援活動は数多くの犠牲者を救ったものと思います。
彼はこの活動において、日本の政府から勲章を授かりました。
また、第二次世界大戦においてもマンソンは多大な功績を残し、英国軍からも勲章を授かっています。

ナイジェルケーボン×レッドウィング
Wネームブーツ
PRICE¥49,875(TAXIN)  

Posted by WONDERCUBE at 16:15Comments(0)NIGEL CABOURN

2012年09月01日

BRITISH OFFICERS SHIRT。

イギリスからナイジェルケーボンの最新作が届きました。
服好きの皆様から愛されているナイジェルケーボンだけあって、1つのITEMをとってもこだわりが半端ない(汗

例えばこちらのシャツ。
1940年代、英国陸軍によって運用された士官用シャツをベースにしたデザイン。
大きな特徴は第5ボタン位置で終わった前タテ、その位置から緩やかにカーブを描きつつふくらむ左見頃。
前タテを持たない第6ボタンの強度不足を補うため、わざわざ裏側から四角いガゼットが充てられています。
表地と見返りに挟まれて表・裏のいずれからも視認することはできませんが、長期着用に欠かせないパーツです。
オリジナルになったオフィサーズシャツは頑丈なツイル生地であり肉厚がかなりあります。
また当時のスタイルは当然パンツイン。前タテはかなりの枚数の生地が重なり合う部分です。
そこでパンツインした際にこの部分がゴロつかず、すっきりとしたシルエットに見えるよう、また激しい動きをしてもパンツから裾が飛び出して乱れぬよう考慮されたデザインです。
本製品は、ブリティッシュオフィサーズシャツの最も特徴的なこの部分だけを取り入れ、他はシンプルに仕上げています。
衿は隠しボタンダウン。
一般的には剣先にボタンが露出したいわゆるオックスフォードのボタンダウンが有名です。
最初に登場したのは、合衆国のメーカー。
当時はポロカラーという名称でした。
その名の通りポロ競技をイメージしたスポーティなシャツとして製品化しました。

余談ではありますが、ボタンダウンは清掃にはそぐわないので注意が必要です。
それはとりもなおさず、スポーティでカジュアルなシャツだから。
本製品は隠しボタンダウンとすることでボタンダウン本来の機能を活かしながら、ドレッシーな仕様になっています。

ボタンは貝ボタン。
真珠と同じように複雑で美しい光沢を持ちます。
装飾性が高いので古くからボタンの材料として利用されています。
まだ中間地点です(笑
ここからファブリックについてです。

オクスフォードの定義は、経・緯の両方、あるいはいずれかが2本引き揃えてあることです。
本ファブリックはビンテージの生地を蘇らせたスペシャルファブリックです。
生地メーカーが既存品としてストックしていない、いわゆる別注品ですが、本製品の場合、さらに踏み込んで糸の段階から設計をおこしています。
経糸は細番のコーマ単糸。
コーミングを付加することにより、微細な異物、奇形繊維、短い繊維を取り除き、上質なステーブルだけを撚糸した糸です。
毛羽がすくなく自ずと丈夫であり肌触りもなめらかです。

緯糸は太番の超長綿。
スーピマコットンとサンフォーキンコットンを混合し、素晴らしい艶と弾力性を確保しています。
経糸に対し、緯が極端に太番であるため、緯方向に自然なストレートムラが発生しており、それがファブリック全体に豊かな表情を与えてくれます。

さて、このように素晴らしいオリジナルファブリックは織りあがりました。
問題はここからです。

量産体制に入るには、サンフォライズド加工が不可欠です。
日本名で防縮加工と呼ばれるその工程は、その名の通り生地の段階で加工をかけることによりその後の裁断や縫製後の縮みを抑えます。
20世紀の初め、サンフォード・クルエットにより発明され、ジーンズの縮みを防止する劇的な加工として定着しました。

サンフォは超長綿のナチュラルコットンの輝きを消し去ります。
ただし、シルケット加工をかければ、これは解消します。
またシルケット加工によりファブリックにハリがでて、うまい事に光沢まで付加されます。
要するに”高そう”に見えます。
元々が、粗悪なコットン生地にシルクのような光沢を与え、シワ感も解消する加工です。
サンフォとシルケット。
安定した生地は、裁断も楽でパターン調整にも手間がかかりません。
見た目の高級感も出て言うことなしです。
ただ一つ、数年以上の耐久性という問題を除いては。

だから本製品はシルケットなし、サンフォなしで生産する事を決めました。

作り手に都合のいい規格品ではなく、本当に着用していて価値のあるもの。
表面加工のメッキではなく、原材料である超長綿のもつ輝き。
高品質の超長綿はシルクのように光るのだ!という素朴な驚き。

今現在、マーケットに存在する数多くのオクスフォードシャツと明らかに一線を画すファブリック。
そのファブリックに仕立てられた特別なシャツです。

NIGEL CABOURN
SHIRT
¥23,100(TAXIN) 

長文を最後まで読んでいただいた皆様!
ありがとうございます(^^
たかがシャツですが、されどシャツなんです(^^

店頭、WEBSHOP共に明日9月2日12時~発売開始となります。
http://www.wondercube.jp/product-list/74
宜しくお願い致します(^^

*先日ご紹介させていただきました
ナイジェルケーボン×レッドウィングのWネームブーツ。
おかげさまで当店受注分全て完売致しましました。

お問い合わせいただいた皆様ありがとうございました!
商品到着までもうしばらくお待ちください!  

Posted by WONDERCUBE at 21:56Comments(0)NIGEL CABOURN